Welcome, a BLUE RECORD OFFICIAL WEB!! This Page changed on January 14th, 1999.
BLUE RECORD#029('98.3.1 RELEASE)

「私はいらない…」
2月の上旬、ぼくは地元岡山をベースに精力的な活動を続けているバンド、“ロバ Q”のメンバーたちと再会した。ロバ Qはフォーキーでサイケデリックな、ぼくの大好きなイカしたロック・バンドだ。再会の場は、岡山のライヴハウス・ペパーランド。そこで彼らは、今年キャプテントリップ・レコードからリリースされる2ndアルバムのレコーディングに取り組んでいた。レコーディングは、この日が初日。午後7時のスタジオ入りから2時間が経過しており、彼らはベーシックトラック1曲目の音決めの真っ最中だった。


彼らの1stアルバム『酋長の歌』をベースのNOGUCHIさんからもらったのは2年前。ちょうど、NOGUCHIさんがパーソナリティを務めていた地元のラジオ番組に、ぼくがゲストで出演させてもらった直後だったと記憶している。10曲入り、計67分44秒のそのアルバムは、昨年のぼくのフェイバリットな1枚だった。ぼく自身がレギュラーで出演していたラジオ番組でもかけまくったし、ラジオやテレビにゲストで呼ばれる度にそのアルバムを持参して行ったものだ。
去年の暮れ、ジャズ系のラジオ音楽番組に呼んでもらったときも、「自分の好きな曲を、2、3曲持って来てくださっていいですよ」という担当プロデューサーの言葉通りに、ぼくはロバ
Qを持参して行った。その番組は生放送ではなかったのだが、ほとんど生に近い収録スタイルだった。ミキサーの腕がいいのかどうかは知らないが、本番オンエア用のMDディスクの上に、そのままトークと曲を、あらかじめ段取りされている時間通りにかぶせながらの収録だった。
当日のスタジオに流れていた曲は4ビート。オール・ジャズなのだ。当然である、ジャズ番組なのだから。スタジオにいた誰もがぼくのことを「BLUE RECORD 編集長のYONEDAさん」と呼んでおり、いつもの調子で「ブルレコ変臭長のYONEちゃん」などと呼んでもらえる雰囲気ではなかった。それだけでも、まさにジャズである。さすがはジャズな人たちだけあり、大人の礼儀を心得ていた。
ぼくは、「ウェス・モンゴメリーよりも多少ギターの音がスイングしているんだけど、これはぼくが最近よく聴いている新人のデューク・ローバー・キューが'96年にリリースした“Skipping swing”という作品です。ヴォーカルものです。このアルバムの4曲目に入っていますから、ぼくのトークの上にそのままイントロから被せてください」とコメントし、ミキサーにディスクを手渡した。ぼくが喋りはじめると同時に、“Skipping swing(って何?)”なる曲のイントロがうす暗いスタジオに流れはじめた。いや、とどろきはじめた。
ピッキング・ハーモニクスを効かせた、乾いたギターリフに、NISHIMURAさんの叩く力強いドラムの爆音が加わり、直後、MORITOKIさんの渾身のヴォーカルが入ってくるロバ
Qの名曲「冬のスキップ(Skipping In Bare Feet)」が、本番オンエア用のMDディスクの中に、ぼくの節制のないトークとともに刻々と録音されていったのだ。5分41秒、フルコーラス流れ終わるまでぼくは凄い勢いで喋りまくった。隣にいた女性パーソナリティは完全に涙目だった。さすがロバQだ。たった1曲で番組進行役のパーソナリティすらも泣かせてしまうとは…。
あれ以来、ぼくはもう2度とその番組に呼ばれない。というか、ぼくが出た次の週にもう1回だけオンエアされ、そのジャジーな番組は打ち切りになっている。恐らく、リスナーから反響の手紙やFAXが寄せられたのだと思う。いいことだ。当時、ぼくのやってたラジオ番組にはクレームしか来なかったから、反響があったなんて本当にうらやましい。
深夜のペパーランドでは、収録予定曲「私はいらない」のベーシックトラック録りが何度も繰り返し行われていた。「1stをリリースした時点で、2ndをリリースすることが、自分たちの次の目標になった」という彼らの音作りをぼくは見守っていたい。メンバーが3人になってから早8年、彼らはいったいどこまで爆進し続けてゆくのだろうか。
TEXT / YONEちゃん
取材協力 / CYBER MUSIC CAFE PAPPER LAND

![]()
下のアルバム・ジャケット写真をクリックすると、
ロバQのオフィシャル・ページ内にあるアルバム紹介のページへとジャンプします。
![]()
![]()
SIGN MY GUESTBOOK VIEW MY GUESTBOOK
FREE PAPER BLUE RECORDに対する感想や
BLUE RECORD WEBに対するコメントを残してもらえたらうれしいです。
![]()