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BLUE RECORD#036('98.10.1 RELEASE)

アコースティックギターとピアノを使ったシンプルな演奏スタイルで全国を旅する。新井英一の力強く振り絞るようなヴォーカルに、高橋 望の繊細なギターワークが重なり、その迫力は観る者の魂を揺さぶる。倉敷在住の熱烈なファンの声援に応え、8月20日(木)新井英一がぼくらの街にやってきた。
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●新井さんにとってブルースを唄うということはどういうことなのですか?
★音楽的にジャンルにこだわってはいないんですが、あえて言えば若い頃に出会った黒人音楽に感銘を受け、その音楽的背景にあるブルースの魂のようなものが好きなんです。
●今、新井さんが音楽を通してアピールしたいこと、訴えていきたいことは何ですか?
★一人の人間として情熱を持って何かに向かっていく。年齢も国籍も関係なく一生懸命生きていくことがぼくからのメッセージになればいいですね。
どんな人間でも夢を持つ、幸せになる権利はあるはずです。若い人たちに伝えていきたいことは、諦めないでほしいということ。ぼくは学校というものが嫌いで、楽器も独学なんですが、ギターは25歳、ピアノは35歳から始めたんですから(笑)。
●「清河(チョンハー)への道」は48番まであるとても長い楽曲として仕上がっていますが、どういう心境で作り上げていった作品なのですか?
★あれはぼくが40歳になって作った曲なんですが、最初は8番まで7分ほどの作品でした。その時は自分でもこの作品を48番まで作るなんて思ってもいませんし…。
あの作品は自叙伝的なものなのですが、ぼくの思いを全部伝えたくて作りあげた結果48番まである長い作品となっていました。45歳になって全部出来上がった曲なんですよ(笑)。
●今後の活動予定は?
★国内では年に120本くらい全国を回ってライヴ活動をしています。海外では10月にアメリカでライヴを予定しています。アジアはもちろん、ヨーロッパなどの北欧でもやりたいですね。日本の中だけじゃなくて、世界に通用するアーティストになりたいですよ。
●岡山のファンに向けて、メッセージをください。
★気分はマイナー…、いつまでもそんな気持ちは持ち続けていたいし、評価は世界がするものであって自分でするもんじゃない。これからもこういう形で全国を回って行くので、機会があれば、みなさん一度聴きに来て下さい。
〜取材後記〜
ライヴ終了後、打ち上げの席でのインタビューとなった。つい数分前ハードなステージを見ていただけに、正直なところかなり緊張、そして恐縮していた。恐る恐る挨拶をするぼくに、「よろしく」と、新井さんは手を差しのべてくれた。歌の印象そのままの骨太な男の手、彼の人間性がにじみ出ているかのような、本当に力強く、ヘビーな握手だった。
15歳で家を出て、30代半ばまでギターを抱えてストリートで唄っていたという新井さん。彼が、ここまで歩んで来た人生は、言葉で表現できるほど生やさしいものではなかったはずだ。ぼくらが計り知れない所から滲み出る、人を包み込むような優しさ。その優しさの中に、ぼくは、新井英一の音楽の原点があるような気がした。
TEXT/ATSUSHI
取材協力/城山, 水島サロン
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